日本語を学び始めた幼稚園のお子さんから楽しめるレッスンアイディアの紹介です。今までの経験から日本語を学び始めて数回目のレッスンでも十分に使え、日本語の語彙を広げるのにとても役立っています。
2つのブロックを見せます。「赤、青、どっちがいい?」と聞くと、「どっちがいい?」という言葉の意味がわからなくても「赤!」と好きな色を言ってくれます。次に「オレンジ、黄色、どっちがいい?」とまた聞きます。そして選んだ色をタワーのように重ねていきます。こうして色の違いを自然と学んでいけるので、レゴは言語学習と相性がいいですね。
最初の選択肢は色のみで10個ぐらいからスタートし、慣れてきたら形(四角、丸など)、物の名前(ドア、窓、紐、りんごなど)も入れていきます。ブロック10個ぐらいでも1人1人毎回違うタワーができあがり、子どもたちは本当に楽しそうです。好きなブロックを伝えるために日本語を話す必要があるので、語彙の習得も自然です。
日本語が少し話せる子なら、選択肢をこちらから言わず2つのブロックを見せるだけにすると難易度を挙げられます。また「赤のブロックの上」とか「もっと左」など、新しいブロックをどこにつけるかを言ってもらうこともできますね。同じブロックを使い続けると飽きてきますが、パーツを入れ替えたり回転できるパーツを取り入れるなど様々な工夫で変化させられます。回転のパーツは子どもたちも大好き!「早く回して」「もっと早く回して」など文として教えるには難しい言葉もどんどん話してくれます。
私はこれをオンラインレッスンのアイスブレイク(最初の5分間ほど)でよく使っています。対面だと子どもたちは自分で作りたくなってしまうでしょう。でもオンラインレッスンだと言葉で伝える必要があります。子どもがレゴを持っていなくても先生が持っていればできる、遠隔のメリットを生かしたレッスンアイディアです。