あつもりと、岩波少年文庫「長い冬休み」と

昨年秋switch liteがようやく手に入り、私のあつもり(あつまれどうぶつの森、英語タイトルAnimal Crossing: New Horizons)生活がスタート。約半年の試行錯誤を経て、完成形に近づいてきました。最初に選んだ島の地形をいかした、自然たっぷりのお散歩が楽しめる島です。

ゲームをするのは初めてですが、家族がやり始めたのを見て(これは私が好きなタイプのゲームだ・・・)と密かに思っていました。やってみて、その楽しさは想像以上。実際の生活ではできないこともあつもりなら簡単にできるので、自分が好きなことをとことん追求しています。カフェを開いてみたり、自宅の地下でB&Bを経営したり、、、。その過程で(ああ、自分はこういう生活がしたいんだな)と気づいたりすることも多々。最近は工事をしたり物を揃えたりする段階が終わり、住民とともに島の生活をのんびりと楽しめるようになりました。

この「あつもり」、日本語レッスンでも使えると思っているのですが、今日はちょっと別の角度から。冬休みに図書館で本を借りました。いつもは絵本を借りることが多いのですが、最近はもう少し上の年齢の子どもたちが読む本を読んでいます。借りたのはアーサー・ランサム作「長い冬休み」上・下巻。「子どもたちが北極を探検」と書いてありましたが、本当に行ったのか空想の話なのか借りた時点ではわかりませんでしたが、読み進めていくなかで、あつもりと同じような楽しさを感じたのです。

あつもりを毎日続けていくと、自分の心の中にもう一つの世界ができたような気持ちになります。自分が2つの世界を生きているような気分です。仕事をしたり家のことをしたりする合間に、「今日はあの山の上をちょっと工夫して、キャンプができるようにしようかな」とか「あの子の誕生日プレゼント何にしよう」などと考えているのです。そこに、この「長い冬休み」が加わりました。場面はあつもりと違いますが、本の中で子どもたちが生きている世界が、あつもりの延長線上にある気がしたのです。偶然選んだ本ですが、私にとっては実際の生活とあつもりの世界にこの子どもたちの世界も加わり、自分の取り巻く世界がいきなり鮮やかで立体的になりました。あつもりも本も架空の世界であり、それを実現するのは難しいことですが、その風景を心の中に思い浮かべ、立体的になった自分の世界について考える時間が、日々の生活をより豊かにしてくれたと感じています。

コロナがなかなか収まらず、自由に行き来したり、カフェでお茶をすることすらままならない日々ですが、こうして生活の楽しみを増やすこともできるんだなと実感している毎日です。

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