「あつもりで日本語レッスン」を考えてみた

JFND行動中心アプローチ2021冬に参加し、あつもりを使った日本語レッスンを作ってみました。もともとあつもりを始めた時から島の中に日本語の教室を作っていたのですが、ただそこにあるだけではつまらないんですよね。ここに本当の学習者に来てほしい。何か方法はないかなと思っていたところアイディアが降りてきました。島に来てもらえばいいんだと。ただ来てもらうだけではつまらないので何か仕掛けを用意して、島を一緒に楽しめるようにしよう。それがこの企画のスタートでした。

言語を日本語に設定して一人で楽しむだけでも学習効果は十分あると思いますが、できれば複数人でやりとりを楽しみたい、おみやげのような感覚で自分だけの日本語を見つけて持ち帰ってもらいたい、そんな気持ちを込めて作りました。

あつもりで日本語 概要
  • ゴール:はらぺこ島に来て、一緒に島を楽しむ。
  • 対象者:観光案内ビデオなどを見て、はらぺこ島に来てみたいと思った学習者。子どもも大歓迎!
  • レベル:CEFR A1以上

アクティビティはこんな感じ

Nintendo Switch Onlineに加入していると世界中の人とオンラインで島の行き来ができます。この仕組みを使って私の島に来てもらいます。専用のインスタグラムを作り、当日の集合場所までのルートやその他必要な情報を投稿、参加者はそれを見て事前に少しだけ島のことを知ります。また質問や不安なことがあればインスタグラムを通して直接私とやりとりできます。そして当日、集合場所で挨拶と簡単な自己紹介の後、本題のアクティビティに移ります。

アクティビティの内容はルーレットで決まります。集合場所にルーレットがあるので参加者に回してもらい、針が止まったところでアクティビティが決定します。たとえば「りんご」が出たら「私は風邪をひいています。お見舞いに来てください」というような感じです。アクティビティの内容がわかったら冒険のスタートです(このあたりは下のショートムービーにありますので、もしよかったらご覧ください)。

このアクティビティのいいところは、島に来た人の言語レベルに合わせて活動できる点です。A1レベルならできるだけシンプルなやりとりをしてゴールを目指し、上のレベルであれば自己紹介からゴールまでの時間その人のニーズに応じたおしゃべりを楽しむこともできます。
もう一つのいい点。それはわからないことや知りたいことがあったとき、その場で質問したり相談したりできることです。一人でやっていると調べるのに時間がかかったり、わからないまま進める場合も出てくると思いますが、一緒にやるのでいつでも何でも聞くことができます。ゲームから派生して前から知りたかったことを聞くこともできますね。
また、企画者としてはルーレットの内容を変えることで簡単にアクティビティの内容を増やしたり、学習者のニーズに合わせることができるのがいいなと思っています。

全体像はこんなイメージです↓
ゲームをしている人どうしが自由に会話できないというデメリットをzoomでつなぐことで解消します。

はらぺこ島の観光ビデオ

こちらは島の観光案内ビデオです。島に来る前に見てもらい、遠足の前の日のような気分を味わってもらえたらと思っています。

ショートムービー「はらぺこ島に行ってみた」

実際にやってみたので、もしよかったらご覧ください。
日本語ネイティブの2人でやってみて1つのアクティビティにかかった時間は約20分。日本語学習者だったら1時間1アクティビティぐらいかなと思います。

おまけ(行動リストなど)

コースの行動リストやCDS、評価の概要などをまとめてあります。ご参考まで。

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