日本語レッスンで大切にしている3つのこと

みなさん、こんにちは。はらぺこです。
今日は私が子ども向けの日本語レッスンで心がけていることについてお話しします。

子どもの「好き」を大切にする

 特にトライアルレッスンや最初の頃のレッスンでは、その子が何を好きか、いろんな角度から探ります。大好きなぬいぐるみ、いつも遊ぶおもちゃ、好きな食べ物、好きなジャンルなど実物やスライド、動画などを使ってその子の反応を見ます。レッスンの主体は子ども。教師が子どもの気持ちを置き去りにしたまま一方的にレッスンを進めるのは間違っていると思うのです。では、どうしたら子ども主体のレッスンにできるのか。ヒントはその子の好きなものにあります。「好きなこと・もの」を通して楽しく日本語を学ぶことです。レッスンプランはその子の「好き」をベースに作成し、子どもの反応を見ながら柔軟にプランを変更していきます。子どもの表情や「もう1回やりたい!」「これを言いたい」という気持ちを大切にしています。

「話したい」という場面を作る

 レッスンで子どもの「好き」を大切にすると何が変わるか。例えば、今日のテーマは「お出かけ」だとします。一般的には学校、公園、プールなど子どもの行きそうな場所を見せてその言葉を練習し、「〇〇に行きます」「〇〇をします」などの表現を学ぶことが多いかもしれません。でも、その子は恐竜が大好きだとしたら・・・。「博物館に行きます」「恐竜の化石を見ます」「恐竜の人形を買います」「うちで恐竜の絵を描きます」など学ぶ表現が変わってきます。この方がその子にとって大切な日本語を学べると思いませんか。
 そしてもう1つ。上記のような表現を教師が先回りして教えるのでなく、例えば一緒に絵を書きながら、絵本を読みながら「話したい」という場面を作るのです。「話したい」と思った時にその言葉を教えると、子どもは初めて聞く言葉を一生懸命話してくれます。何を教えるか、ではなく、どういう場面を用意するか。これが大事です。このアプローチをベースにレッスンを組み立てています。

遊びながら学ぶ

 以前、私がレゴブロックのインストラクターをしていた時に学んだことです。子どもが何かを夢中で作っている時の集中力、創造力、表現力。これを日本語のレッスンでも再現できると思っています。遊びを通して楽しく思考し、楽しく日本語でやりとりすることを大事にして、楽しくないレッスンやアクティビティはどんどん見直していくつもりです。


以上、日本語レッスンで大切にしている3つのことについてまとめてみました。ご家庭で日本語を勉強する際などのヒントになれば幸いです。


 

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